2019.11.08 Friday

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2011.06.24 Friday

サンフランシスコの
ゼロ・ウェイスト

インターン先の紹介で、サンフランシスコ市のゼロ・ウェイスト関連施設の一部を2日間にわたって視察させてもらった。

世界に名をはせるサンフランシスコ市のゼロ・ウェイスト。全米ナンバーワン、驚異のリサイクル率77%*。全市民・全事業者に生ごみリサイクルを義務づける世界初の条例施行。資源化事業に低所得者を多数雇用する「グリーンジョブ創出」。正直なところ、「聞こえはよいけれど、実際の分別はいい加減だし、そもそも無駄の多い社会だし、果たしてどの程度・・・」と思っていた。蓋を開けてみれば、もちろん、決してすべてが理想的なわけではないかもしれないけれど、その爽快ですらある推進力の強さには、ただただ感服するしかなかった。
*2008年。日本のリサイクル率は20%。ただし、日本とは事業系ごみの区分が異なり、建設廃材等のリサイクルも含む。

サンフランシスコ市は、2020年までの焼却・埋め立てゼロを公式な目標に掲げて、ごみの資源化減量化に取り組んでいる。2010年までの「リサイクル率75%」の目標は既にクリア。若い担当者によるプレゼンテーションは、冒頭から、ゼロ・ウェイストの本質に力強く切り込んでいく。これはサンフランシスコに限らないかもしれないけれど、とても役所の職員の言葉とは思えない。どこかの先進的環境団体のプレゼンと錯覚するほど。

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2011.06.16 Thursday

わが家の生ごみ処理

生ごみ処理、というと、多くの人が「興味はあるけど」、「むずかしそうだし」、「虫がコワイ」と言う。実際は、慣れてしまえば、意外に手軽で、しかも清潔で快適。わが家は4年ほど前から始めた。昨夏の渡米時には、さすがに生ごみ処理バケツまでは持参できず(当時はEM&コンポスターを使っていた)、しかも新居は庭がないので、到着後しばらくは、やむなく普通にごみに出した時期もあった。今はこの、きわめて原始的な「植木鉢方式」で処理している。



何の変哲もない、ただの特大サイズの植木鉢。花でも育てているように見せかけて、実は生ごみ処理専用。生ごみ処理の基本は「土に埋める」こと。庭がなくても、こうして鉢に埋めさえすれば、微生物がきちんと分解して土にしてくれる。手順はしごく簡単。

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2011.06.11 Saturday

焼却大国、日本

インターンが始まって、毎日ごみのことばかり考えている。

世界の焼却炉の3分の2が日本にある、という衝撃的な事実を知ったのはつい数年前のこと。少しデータが古いけれど、OECDの統計によれば、焼却炉の数のトップ10は・・・

1. 日本:1,680カ所(2001年)
  ※市町村合併や広域処理の推進などで、2009年は1,243カ所まで減少
2. ドイツ:154カ所(2004年)
3. フランス:134カ所(2004年)
4. アメリカ:88カ所(2005年)
5. イギリス:55カ所(2000年)
6. イタリア:50カ所(2005年)
7. オーストラリア:45カ所(年データなし)
8. 韓国:30カ所(2002年)
9. デンマーク:29カ所(2005年)
10. スイス:29カ所(2004年)

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2011.06.08 Wednesday

アメリカのごみ処理費

春学期のプロジェクトで、複数の近隣自治体のごみ担当者にインタビューする機会を得た。

当地カリフォルニアでは、ごみの有料化は広く進み、日本よりもよほど高額な金額を住民が支払っている。日本の「有料袋」とは違い、住民がごみ用の「カート」を借り受け、毎月定額のレンタル料(と言うのだろうか)を支払ってごみを収集してもらう、というシステム。その額、市によって(さらに契約するカートのサイズによって)違えど、大体1ヶ月に15ドル〜40ドルくらいが相場というところ。日本では家庭の負担を月数百円以下に抑えている自治体がほとんどのはずだから、次元が違う。

ごみの分別は大体「ごみ」「資源化されるもの」「草木類」の3分別で、住民はこの3つのカートを借り受ける。有料なのは「ごみ」のカートのみで、あとの2つのカートは無料。以前書いたとおり、「資源化されるもの」のカートには、紙も缶もびんもすべてごた混ぜにして入れる。この方式は、リサイクル物の品質を落とすので賛否両論だけれど(きちんとした分別に慣れた日本人には衝撃的)、文化も教育レベルも雑多なアメリカでは、このくらいシンプルでないと分別が守られないとのこと。

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