2010.07.31 Saturday
バークレー着
大きな学びの場となったナッシュビルに別れを告げ、いよいよバークレーへ。サンフランシスコ空港に降り立つやいなや、目に入るのは寿司バー、そしてアジア人の群れ。乗ったシャトルの運転手が中国人なら、宿泊先のYMCAの受付はインド人。この辺りからして、白人文化が色濃かったテネシー州とはまったくもって別世界。
宝のような思い出をくれたナッシュビル。でも、そこでの食事は、控えめに言っても我慢の限界を超えるものだった(もちろんナッシュビルにも食文化はあるはずで、きちんと町を探せばおいしい食事があるはずです)。わずか4日にして身体の調子はボロボロで、シンガポール政府から参加していた同じく菜食の男子や、健康志向のメキシコの女学生と、日々その不健康な食生活を嘆き合っていた。
「とにかくデトックス」。そう思ってYMCAを出ることわずか3分。「raw energy」という意味深な看板が・・・。
宝のような思い出をくれたナッシュビル。でも、そこでの食事は、控えめに言っても我慢の限界を超えるものだった(もちろんナッシュビルにも食文化はあるはずで、きちんと町を探せばおいしい食事があるはずです)。わずか4日にして身体の調子はボロボロで、シンガポール政府から参加していた同じく菜食の男子や、健康志向のメキシコの女学生と、日々その不健康な食生活を嘆き合っていた。
「とにかくデトックス」。そう思ってYMCAを出ることわずか3分。「raw energy」という意味深な看板が・・・。
2010.07.30 Friday
生ごみ処理1号発見
ヴァンダービルト大学の美しいキャンパスを歩行中、突然の異臭・・・と思ったら、記念すべき生ごみ処理1号を発見。食堂の生ごみを使って、堆肥化のデモンストレーションが行われている。
木材で作られた処理場は、簡素ながらとても好感の持てるもの。うれしくなって食堂のおじさんに質問してみたら、「調理くずに限定して、落ち葉と混ぜながら堆肥化している」ということだったけれど、残念ながらおじさんはあまりうれしそうではなかった。やっぱり面倒くさいのかな。
ごみを減らす/無駄を減らすという意味では、食堂のごみ箱にプラスチックや紙コップもろとも放り込まれている大量の食べ残しを何とかする方がよほど先決な気はするけれど、そもそも日本では想像もつかないほどの、「大量消費大量廃棄そのもの」の食習慣を見ていると、何から始めるべきなのか、そもそも始める準備ができているのかさえ分からなくなるのも事実で、そんな中、こういう前向きなキャンペーンによってひとりでも多くの人が何らかのメッセージを受け取ることが、まずは最初のステップ(のひとつ)なのかな、と思う。そう考えるとなおのこと、この凄まじい異臭が残念でならない・・・。
木材で作られた処理場は、簡素ながらとても好感の持てるもの。うれしくなって食堂のおじさんに質問してみたら、「調理くずに限定して、落ち葉と混ぜながら堆肥化している」ということだったけれど、残念ながらおじさんはあまりうれしそうではなかった。やっぱり面倒くさいのかな。
ごみを減らす/無駄を減らすという意味では、食堂のごみ箱にプラスチックや紙コップもろとも放り込まれている大量の食べ残しを何とかする方がよほど先決な気はするけれど、そもそも日本では想像もつかないほどの、「大量消費大量廃棄そのもの」の食習慣を見ていると、何から始めるべきなのか、そもそも始める準備ができているのかさえ分からなくなるのも事実で、そんな中、こういう前向きなキャンペーンによってひとりでも多くの人が何らかのメッセージを受け取ることが、まずは最初のステップ(のひとつ)なのかな、と思う。そう考えるとなおのこと、この凄まじい異臭が残念でならない・・・。
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Category : 北カリフォルニアでの日々
2010.07.29 Thursday
ナッシュビル
研修も残すところあと1日。留学生向けの簡単な導入として、アメリカの歴史や政治、大学の文化、保険制度、異文化適応などをコンパクトに学べる内容で、参加者の顔ぶれも、コロンビア、ザンビア、ウガンダ、バーレーン、イラク、アイスランドなど、初めて会う国の人ばかり。こんなにいろいろな国から来たいろいろな人たちが、これからみんないろいろな大学に散っていくんだなぁと思うと、何だかとても勇気が湧く。
滞在先のヴァンダービルト大学は、びっくりするくらい美しいキャンパス。
滞在先のヴァンダービルト大学は、びっくりするくらい美しいキャンパス。
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Category : 北カリフォルニアでの日々
2010.07.27 Tuesday
アメリカ到着!
昨晩、アメリカに着いた。まだとても現実のこととは思えない。葉山の家を出てから、シカゴ経由で足掛けちょうど24時間。降り立った町はテネシー州ナッシュビル。カントリーミュージックの都と呼ばれるこの町で、まず、今日から4日間、奨学金のオリエンテーションに参加する。
下の子がまだ新生児のため、自分以外の家族は、下の子が3か月を迎える9月中旬まで渡米を待つことにした。それまで家族とはしばしのお別れ。子どもたちと離れて、「まさか」の一人暮らしが、束の間、始まる。
11年ぶりのアメリカ。5年ぶりの海外。見るものすべてがあたらしい。出発日の7月26日は、近しい人々に言わせれば「十三の暦の新年だよ!」ということで、何だかわからないけれど、縁起がいい。機内でも、そんな始まりをドラマチックに演出するかのように、それまで快晴だった青空が、ナッシュビル空港が近づくにつれ、あれよあれよという間に黒く変色し、稲妻がまるで包丁のように次々と大地を突き刺す中、圧巻の着陸となった。
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Category : 北カリフォルニアでの日々
2010.07.14 Wednesday
大学院出願に至るまで
振り返ってみて、留学の準備というのは、やはりそれなりのエネルギーを要する作業だったなと思う。特に自分の場合は、既に大学からも離れていたし、予備校のようなもののお世話にもならなかった(お金も時間もなかった)ので、準備を進めていても、常に「これでよいのだろうか」という不安がつきまとった。
くじけずに、より客観的に出願プロセスを乗り切る上で、いちばん支えになったのは、他でもない、同じように留学準備をする人たちのブログだった。名前は分からずとも、そこで提示される生き生きとした「ストーリー」の数々が、自分の中に大きなパワーを与えてくれた。そのことには本当に感謝していて、「自分も出願が終わったら必ず恩返しをしたい」と思っていた。実際にすべてが終わった今、どの程度参考になるか分からないけれど、1年半の準備の過程を振り返ってみたいと思う。
くじけずに、より客観的に出願プロセスを乗り切る上で、いちばん支えになったのは、他でもない、同じように留学準備をする人たちのブログだった。名前は分からずとも、そこで提示される生き生きとした「ストーリー」の数々が、自分の中に大きなパワーを与えてくれた。そのことには本当に感謝していて、「自分も出願が終わったら必ず恩返しをしたい」と思っていた。実際にすべてが終わった今、どの程度参考になるか分からないけれど、1年半の準備の過程を振り返ってみたいと思う。
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Category : アメリカ留学準備・手続き
2010.07.07 Wednesday
きっかけは「海外線」
30代。地方公務員を辞してのアメリカ大学院留学。
2年前には考えもしなかった家族連れ留学の最初のきっかけは、今思えば、妻の発した他愛のない一言だったように思う。
「私、手相に海外線が出てるんだって。海外なんて、行くのかな。」
当時手相に入れ込んでいた友人が我が家を訪ねてきたのは2008年の秋。
大好きなまち葉山に移住し、「脱都会・脱キャリア」を愉しんでいた自分には、何とも唐突な言葉だったけれど、その言葉は不思議なこだまを呼び起こし、じきに確固とした流れを作り出した。
とんとん拍子に準備は進み、思い立ってからわずか1年4ヵ月後、実際に留学の切符を手にしている自分がいた。
人生っておもしろいものだと思う。
2年間の留学生活を送るのは、カリフォルニア州バークレー。オーガニック先進地と言われる彼の地で、滞在中に出会うだろう様々な出来事、環境政策の勉強のこと、食べ物のこと、育児をめぐることなどについて、少しずつ、気ままに書き連らねていきたいと思う。
2年前には考えもしなかった家族連れ留学の最初のきっかけは、今思えば、妻の発した他愛のない一言だったように思う。
「私、手相に海外線が出てるんだって。海外なんて、行くのかな。」
当時手相に入れ込んでいた友人が我が家を訪ねてきたのは2008年の秋。
大好きなまち葉山に移住し、「脱都会・脱キャリア」を愉しんでいた自分には、何とも唐突な言葉だったけれど、その言葉は不思議なこだまを呼び起こし、じきに確固とした流れを作り出した。
とんとん拍子に準備は進み、思い立ってからわずか1年4ヵ月後、実際に留学の切符を手にしている自分がいた。
人生っておもしろいものだと思う。
2年間の留学生活を送るのは、カリフォルニア州バークレー。オーガニック先進地と言われる彼の地で、滞在中に出会うだろう様々な出来事、環境政策の勉強のこと、食べ物のこと、育児をめぐることなどについて、少しずつ、気ままに書き連らねていきたいと思う。
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Category : はじめに