2016.05.13 Friday

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2010.12.26 Sunday

おむつなし育児

せっかくの冬休みなので、下の子(6か月)のおむつなし育児に本格参加してみることにした。出産前に妻が「今度はおむつなし育児をやる」と言い出したときは、「また大それたことを・・・」と思わないでもなかった。でも、以前聞いたウガンダのマジカルチャイルドのエピソード(彼の地では赤ん坊におむつをつけず、直観で赤ん坊の欲求を予知し、スリングを汚さずにきちんと排泄させる母親が少なくないという)が心に残っていたので、「できるものならその方が良いに決まっている」という気持ちもあった。

実際にやってみると、あまりに簡単でおどろいた。赤ん坊が「何となくしたそうな」様子を見せたとき(たとえば、急に泣いたり、暴れたり、動きが静止したり、おならをしたりetc)、おむつを外してしかるべき容器の上で「シーシー」と声をかけると、本当におしっこやウンチをしてくれるのだ。まるで手品のよう。ガイドブックによれば、赤ん坊には元来そのような本能が備わっているとのこと。それをおむつで完全に覆い隠す文化が始まったのは、意外に最近らしく、ウガンダどころか、日本を含む世界中で、ごく近年に至るまでおむつなし育児は生活の中で実践されていたらしい。

今は午前中だけおむつを外させていて、午後はつけている。もちろんうまくいかない時もあるので、下にはシートを敷いて、もれたら洗っている。うまく軌道に乗れば、1歳にならない子でもほとんどおもらしはなくなるというし、早い子は1歳前後でおむつが完全に外れてしまうという。耳で聞くと、「そんなことありうるの?」という感じだが、おむつ文化が広まる前は、1歳前におむつが外れるというのはそんなに珍しいことではなかったらしい。三砂ちづる先生によれば、これは現代的な生活スタイルに起因する人間の身体能力の低下と捉えることができるらしく、たしかに、こんなに簡単にきちんとおしっこできる赤ん坊を見ていると、「おむつって一体誰のためのものだろう??」という気持ちになってくる。

前職で、ごみ減量の仕事をしていたとき、家庭ごみに占める紙おむつの多さに愕然とした。おむつと言うと、「紙か布か」みたいな議論があって、「布おむつを洗う水道代の方がよっぽど問題だ」「紙おむつの方が育児に余裕が生まれる」「忙しい現代人に布おむつを強要できるはずがない」など、いろいろな意見が聞かれる。そんな中、紙おむつの資源化技術の試行や、布おむつの洗浄サービスの登場などが、資源化減量化の糸口として期待されている。

そんな議論を、このおむつなし育児は骨抜きにしてしまう。もちろん、昔に戻って、全員がおむつなし育児に挑戦するというのは政策的には困難に違いない。でも、現代社会から一歩引いてみると、こういう「目からうろこ」な工夫の余地が、きっとたくさんあるんだろうなと思う。紙おむつは便利な文明の産物で、うちもまだまだ部分的にはお世話になると思う。ただ、紙おむつが蔓延しているゆえの問題(おむつかぶれ、ごみ問題、石油問題、健康への影響、親の経済的負担、トイレトレーニングの高齢化など)も厳然と存在するわけで、そんな中、こういうオルタナティブなスタイルはより一層重要になっていくはずだ。

・・・と思わずいろいろ考えをめぐらしてしまうけれど、まずは何より、これが楽しいということが一番。赤ん坊とつながって、普段忘れがちな身体の感覚や直観が冴えてくる感じが気持ちよく、そして、この面白さを、より多くの、興味のある大人と子どもにぜひ体験してほしいなと思う。 

2016.05.13 Friday

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