2016.05.13 Friday

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2014.03.19 Wednesday

赤ちゃんがしっかり寝てくれる魔法のスケジュール

ジーナ式スケジュールに本格的に取り組み始めて4週間。昨日で生後10週に入った赤ん坊は、もう何日も続けて、夜通し眠ってくれている(夜の授乳が終わった23時30分頃から朝6時半頃の授乳までの約7時間)。一度だけ3時や4時ごろにフニャフニャ寝言泣きをするが、短いときは一瞬、長いときでも数分で、そのまま授乳や抱っこなしで眠りに戻ってくれている。完全にシナリオ通りの展開である。ひどい夜泣きが始まるのは6ヵ月ごろからと言うし、この先もずっと順調にうまく行くのかどうかは現時点では分からない。でも、親の方は本当によく眠れて、疲れも取れ、リラックスして安定した子育てができている。以下、初期を終えた段階でのジーナ式の感想や難しさをまとめてみたい。
ジーナ式の最大のメリット、それは言うまでもなく、「親が助かる」ということだ。身も蓋もないようだが、本来幸せなはずの赤ちゃんの世話で、疲れすぎずに済むというのは、我が家にとっては最重要事項だ。中には「そんなに鼻息荒く赤ちゃんを少しでも寝かそうとしなくても、もっとゆったり自然体でやっていけばいいんじゃないのー?いつまでも続くわけじゃないんだから…」という人もたくさんいるだろう。もっともだ。そういう方々にはジーナ式など必要ない。赤ちゃんが寝なくても困らない人(まぁ完全に平気という人は少ないだろうが、それでも何とか頑張ってやり過ごせている人)はわざわざプラスアルファの工夫などする必要はない。うらやましい。ジーナ式が必要なのは、赤ちゃんが寝なくて日常生活に支障が出てしまっている人たちである。

ジーナ式の最大の問題、それはまさに「一般に理解されにくい」ということのような気が(今のところ)している。赤ちゃんが眠っているのに起こす。おっぱいが欲しそうなのに、おっぱいの時間まで待たせる。いかにも「赤ちゃんの自然な欲求を無視している」ように見える。うちは、幸運にも親たちがとても寛容なので、今回唐突に「ジーナ式宣言」をしたときも、「へぇ」「ふぅん」「本当に寝るようになったらいいねぇ」とすんなり受け入れてくれた。でも、特に年配の方々は、普通はもっと抵抗を感じるに違いない。うちも、産後すぐに妻のお母さんが助けに来てくれたが、いつも所構わず、ほとんど条件反射のように赤ちゃんをゆらゆら抱っこして「寝かしつけ態勢」に入ってしまう。その度にこちらは「今はまだ寝る時間じゃないんです!!」と突っ込み、お母さんは「あらあら、まだ寝ちゃいけないんだって。大変だねぇ…」と苦笑しながら赤ちゃんの顔を覗き込む。こんな協力的な親に恵まれた我が家はおそらく幸運中の幸運であって、中にはジーナ式が家族喧嘩のもとになるケースだってあるだろう。

この「赤ちゃんの欲求に反するかのような」印象は、ひとたび赤ちゃんがスケジュールに馴染んでしまえば消えてなくなるのだが(赤ちゃんは驚くほどスケジュールどおりに眠ったり起きたりしてくれるようになる)、「赤ちゃんが可哀想」という世のイメージはその後もずっとつきまとう可能性がある。かく言う自分も、たとえば助産師さんが健診で訪問してくださったとき、しかも助産師さんが世の常で「赤ちゃんには好きなだけおっぱいをあげてくださいね」「いっぱい添い寝してあげて可愛がってあげてくださいね」と面と向かって話す中で、「いえ、うちはジーナ式スケジュールをやってますので、今は赤ちゃんが欲しがってもおっぱいはあげません」「寝る時はひとりで寝てもらいます」などとは口が裂けても言い出せなかった。この「良い親かくあるべし」という強力な社会的通念のプレッシャーにまったく動じない人がいるとしたら、かなりの強者に違いない。

ジーナ式のもうひとつの大きなハードルは、スケジュールの厳密さだろう。我が妻も当初は「こんなスケジュールに合わせるの無理」「束縛される」とこぼしていた。ひとたび軌道に乗ってしまえば、そういう段階は過ぎ去るのだが(スケジュールに合わせようとする努力はまったく必要なくなり、単に毎日が「スケジュールどおりに」「予定通りに」進んでいくようになる)、たしかに初期の段階においてそれなりの努力や工夫を要することは事実だし、特に上の子どもたちの面倒を見ながら家事もこなさなければならない場合などは、家族の協力が不可欠になる。うちの場合は、特別支援学級に通う8才の息子の送り迎えと、まだ1日中家にいる3歳の娘の世話があり、産後疲れから回復していない妻ひとりではとてもスケジュールどころではなかったのではないかと思う。たまたま自分が在宅勤務で、しかも12月に大きなプロジェクトを終え、今は契約した最小限の業務しかせずに実質「育児休暇状態」にあるので、難なく夫婦でスケジュールに取り組むことができたが、それがかなりのレアケースであることは理解している。

また、よくある悩みとして「スケジュールが厳密すぎて買い物にも行けない」「外出できなくてストレスがたまる」といった声もあるらしい。ただ、これについては、逆にスケジュールがあるお陰で無理のない外出ができるというメリットもある気がする。赤ちゃんがスケジュールどおりに過ごせるようになったら、たとえばお昼寝の時間に合わせてベビーカーに乗せ、赤ちゃんが眠り込んでいる間に買い物や外食を済ませたり、うんちが多発する授乳のタイミングに間に合うように帰宅したり、実はとても計画が立てやすい。授乳のペースも決まっているので、「いつお腹が空いて泣き出すか分からない」という心配がなく、新生児の母親でも、誰かに留守番を頼めば最長3時間は安心して出かけることができる。

厳密なスケジュールを「束縛」と捉えるか、「安定」と捉えるか。実のところ、スケジュールは、「いずれにしても結局はやらなければならないこと(=絶え間ない授乳、幾度にもわたる寝かしつけ、延々とぐずる赤ちゃんの相手)」を、ある意味いちばん効率的にできるようにスケジューリングしたものである。スケジュールがなければ、たしかに一見「自由に」外出できるかもしれない。でもそれは、結局は赤ちゃんの昼寝のペースを崩したり、授乳のペースを崩したり、夜泣きにつながったり、見えないところで何らかのツケを払っているのだとも言える。スケジュールに沿っていれば、赤ちゃんは安定しているし、要求も分かりやすいし、夜もよく寝てくれる。ぐずっていても、「次の授乳まで残り10分だけ頑張ろう」と目標が見えやすくなる。ともすれば出口のないトンネルのようになりがちな育児生活を、分かりやすくリズミカルなものに変えてくれる。厳密なスケジュールを前提条件に据えてからというもの、我が家は日々のペースが大幅に狂うことがなくなった。これまで長らく大人中心の「勝手な親」から脱せずにいた我々にとって、スケジュールは、子どものペースを尊重した、「子ども中心」の生活への転換を助ける装置として重要な役割を果たしてくれている。そのような意味からいえば、スケジュールは「子育ての上手な親」にはそもそも必要ない。上に書いたような「非人間的」なイメージとは裏腹に、ジーナ式は、子どもの欲求やトラブルになかなか柔軟に対応できない親にこそ、大きな助けになるように思われる。

夜泣きがひどかった一人目と、なかなか夜通し寝てくれなかった二人目。分断された睡眠に悩まされた七年間を思うと、涙が出そうになる。思わず「どうしてもっと早く”こんな方法があるよ”と誰も教えてくれなかったのだろう」と考えてしまうほどだ。自分たちの周りにも、夜泣きに困っている人たちは何人かいたけれど、「こんな方法で解決した!」というような話は特に聞いた覚えがない。何となく、みんな「ほんとに大変だよねぇ…」とため息をつき、「でも、仕方ないんだよねぇ…」で終わっていた気がする。みんな諦めているのだ。

ジーナ式は「世の救世主」たりえるだろうか?―その答えは、もちろん自分には分からない。まず、ジーナ式がどの程度の確率で効果を発揮するのか、客観的には検証できないという点がある。今回我が家は劇的にうまく行ったが、それはもしかしたら単なるビギナーズラックのようなものだったかもしれないし、或いは、うちの子は実はスケジュールなどなくても最初からよく眠る子だったのかもしれない。そうではなかったと誰に断言できるだろう。ジーナさんは、これまでに300人以上の赤ちゃんを世話してきて、「大半はよく眠る子に育った」と言う。きっとそれは事実だろうが、だからと言って、「ジーナ式はほとんどの子に効く」とは限らない。ジーナ式に敢えて取り組もうとする親たちが、そもそも意欲的で「成功しやすい」という面もあるかもしれないし、ジーナさんは住み込みのナニーとして、家事やほかの子どもの世話などせずに”赤ちゃんの世話”に専念するからこそ、うまく行きやすいのかもしれない。それに、こういったことは、えてして「成功した人」ほど声高に感謝の意を表し、「うまく行かなかった人」は黙って離れていくという面もあるだろう。そんなわけで、ジーナ式が「必ず」「確実に」効果を発揮するのかどうか、今の日本で無作為に100人の子どもにジーナ式を実施したときに一体何人に効果が表れるのかは、自分には皆目見当がつかない。

ただし、彼女のスケジュールに散りばめられている「子どもを眠らせる原理」は非常に分かりやすく、かなりの説得力があり、部分的な応用も容易で、その面から言えば、やはりジーナ式は相当数の「困っている親たち」の事態改善に大いに寄与できる可能性があるように思う。既に書いたように、スケジュール、つまり「安定した生活のサイクル」とは、ある意味「子育ての上手な親たち」が既に無意識のうちにやっていることなのだ。子育てが得意な友人のひとりは、ジーナ式のことなど知らなくても、毎日「15分とずれないスケジュール」をごく自然のうちに実行していた(その優雅でゆとりある子育ての様子は、6年経った今でも脳裏に焼きついている)。ジーナ式の厳密な指示に従って、本に書かれたとおりの成功を収めることばかりがすべてではない。ジーナ式にはもっと本質的な次元で学ぶべき点が多々ある。「より良い子育て」のために参考にできる部分が大いにある。多くの親がただ「我慢」を強いられている現状だからこそ、ジーナ式の考え方がもう少し広まって、より快適な子育てへのヒントとなることを願う。

我が家の「子育ての記憶」を幸せなものに変えてくれつつあるジーナ式。まだ取り組んでいる人もそれほど多くないと思うので、ひとつの実施例として、今後も定期的に状況報告します。

2016.05.13 Friday

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