2016.05.13 Friday

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています


2013.11.08 Friday

ローカルな食卓の喜び

京都に来て8か月。すばらしい土地だなぁという実感がいよいよ深まっている。文化度の高さ、ゆったりとしたコンパクトな町、食のレベルの高さ、すぐ目の前に迫る自然の美しさ、リベラルな人たちの存在etc...。

初めて迎える秋。紅葉もすぐそこまで押し寄せている。隣り町大原の道の駅には、恵みの秋と豊かな冬の到来を告げる色とりどりの野菜や果物が並ぶ。大原の道の駅は、若い有機農家が5〜6軒常時出品しており、非常にレベルが高い。都会の自然食品店とは比べ物にならないほど鮮度の良い有機野菜が、2分の1以下の破格の安さで豊富に手に入る。昨日の昼ごはんは、朝買ってきたばかりのぴかぴかの白い小蕪をパスタに。

 
蕪と塩とオリーブ油だけの、ごく質素なパスタなのに、これ以上のものは何も考えられないような、贅沢な味になった。生活クラブの手頃な生パスタとの相性も抜群。夜は、「山に自生する天然のしめじ」(開店後すぐに売り切れるらしい)で茸ご飯。市販のしめじとはまったく別物の香りと味と食感にノックアウトされ、まる1日経った今日もその幸福感が持続している。

さまざまな京野菜を始めとするこの土地ならではの季節感あふれる食材たち。毎日の食卓からこんなにダイレクトに四季の豊かさを感じることができるとは、首都圏で自然食品店や遠方の農家からの宅配に頼って暮らしていた頃には考えられなかった。

野菜だけでなく、果物も同じこと。今の季節は、とにもかくにも柿。そして、無花果。さらに、こちらの花梨。


どれもあまりに豊富で手頃なので、ここぞとばかりに、今までそれほど興味のなかったジャム作りにも手を出してみる。馴染みのなかった果物がどんどん身近になっていく。特に、花梨なんてこれまでに見たことも食べたこともなかった。フェルベールさんのマルメロのスパイスジャムのレシピを参考に仕込んでみると、まったく初めての甘い香りに新しい世界が広がる。緑の花梨は黄色に熟すまで待たなければいけないということさえ知らなかったので、未熟な花梨の渋みを隠せないジャムが幾瓶もできあがってしまったが、そんな失敗さえもが、このローカルなジャム作りの特別感をさらに引き立たせる。

高価なストロベリーやブルーベリーの小ぢんまりとしたパックをスーパーで買ってくるのではなく、あまるほど豊富な地場の季節の果物を使って作るジャム。そんなジャムこそを自分は作ってみたかった。その夢のような可能性が、不意に現実のものとして広がり、気持ちが高揚する。これからは、贅沢な嗜好品としてのジャムではなく、土地と季節に根差した躍動感あふれる食べ物としてのジャム作りを、暮らしの中の自然な営みとして楽しんでいけそうな予感がする。

幸せな京都暮らしではあるけれど、次のステップは、そんな生き生きとした野菜や果物を、地元で買うばかりでなく、少しずつ自分たちの土地の中からも育てていくこと。そのためには、早く次なる地に重心を移していかなければ。

2016.05.13 Friday

スポンサーサイト


 
PROFILE
CATEGORY
ARCHIVES
LINK
SEARCH
  • log-in

  • (C) 2017 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.