2016.05.13 Friday

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2013.11.01 Friday

初めての干し柿と染色

高島の産直で渋柿を安く売っていたので(25個で500円)、人生初の干し柿に挑戦してみた。やり方はしごく簡単で、皮を剥き、枝のところをヒモで縛って、そのまま熱湯で10秒ほど煮沸消毒し、軒先に吊るすだけ。3週間ほどで完成するらしい。…が、初回は何と、軒先に吊るした直後から2日続けて大雨に見舞われ、数日後には1個残らず青かびが生えて廃棄する羽目になった。

よく調べると、干し柿はひんやりと冷え込んできてから仕込むものらしく、10月中旬からでは早すぎた模様。10月も末になったので、第2弾を買ってきて再挑戦。

さすがは日本の伝統食、各地でいろいろな人がいろいろな秘訣を披露していて、ある人は「陽に当てると色が悪くなるから日陰で」と言うし、ある人は「日当たりの良いところで」と言う。「夜は必ず屋内に取り込む」という人もあれば、「出しっぱなしでよい」という人もいる。結局のところ、何がよいのかは試してみなければ分からない。現在、5日目。「お願いだから、かびないで!」と念じながら、毎日注意深く見守っている。失敗しても、もう一度買ってきて「11月バージョン」に挑戦し、今秋中に必ず一度は成功してみせる計画。

50個もの柿を剥いて熱湯消毒をしたら、大量の皮と、紫色に染まった鍋いっぱいのお湯があとに残った。これを使って、ついでに、ちょうど興味の湧いていた染色にも挑戦してみることに(柿渋染めというのはよく聞くけれど、柿の皮で染まるのかは分からないが、色素はありそうだし、まあとにかくダメでもともとというつもりで…)。染める服をまず豆乳に1時間ほど漬けて、絞って乾かし、再度水に1時間ほど漬けてから、染液に漬ける。今回は何の準備もないところで突如思い立ったので(何しろ干し柿を仕込んだあとで思いついたのだ)、色を定着させるための鉄媒染液もみょうばん液も作り置いていない。なので、媒染なしでも大丈夫だという「酸性抽出」(お酢で抽出する)と「アルカリ抽出」(重曹水で抽出する)を試してみた。

図書館からから借りていた「ハーブ染色」の本を参考に、いい加減にやってみたら…



思いのほかムラもなく、うつくしい薄ピンクに仕上がった娘のシャツ。しかしこれは、文字通り「ビギナーズラック」というやつであり、この直後にアルカリ抽出で染めた自分のTシャツは色がほとんど出ず、「染めた」というよりも「ところどころに汚れがついた」という感じの、救いようのない出来栄えになってしまった。次はもっと濃い色で染め直してみなければ…。

草木染は色がうつくしいが、材料の植物(五倍子とか、藍とか…)をどこで入手したらよいのか分からず、何となく自分でできるような気にはなれずにいた。でも、最近発見した「ハーブ染め」の本は、タイムやセージなど、庭のハーブの余りで気軽に染める方法が紹介されている。ハーブは繁殖力が旺盛な割に、それほど大量に食べるわけではないので、いつも「もっと活用できないものか」と思っていたので、「染色にも利用できれば一石二鳥!」と自分の中では俄然盛り上がっている。

しかし、染色も少し首を突っ込んでみると、いろいろ考えさせられた。まず、使う豆乳の量(〜洋服が浸るくらい〜)に戦慄を覚える。こんなに大量の豆乳を無駄にして、そのまま流すなんて…。そして洗い流すために使う水の量の多さ。もちろん、自然のものを使っているわけだし、化学染料に比べれば断然マシかもしれないけれど、自然染めに造詣の深いカリフォルニアの友人によれば、「水を大量に使ったり、鉄で媒染したり、手放しで環境に無害とは言えないので、染色の先生の中には「教室以外では染色しない(白のまま着る)」と言っている人もいる」とのこと。そうか、本来ならば"無色"で着てもよいはずのところを、わざわざ色をつけるというのは、ある意味人間のエゴなのか、という点には生まれて初めて気づかされた。

そんなことを思ってから、救いようのない化学染料に身体ごと浸かりながら自らの健康を犠牲にして作業する中国やバングラデシュの被搾取層の労働者たち、そしてその廃液で汚れていく川の水のことを想像したら(大学院のとき、アメリカの環境団体の報告書で、発展途上国の環境汚染源のワースト10に「染色工場」が含まれているのを見て驚いたのを覚えている)、今さらながら、中国製だのバングラデシュ製だののお手頃でカラフルな洋服を買うのはあまりに無邪気な重罪だという気がしてきた。材料となる布の材質もまた然り。綿花の生産をすべてオーガニックにすれば、世界の農薬使用量が大幅に減らせる(たしか4分の1だったかな、忘れてしまったけれど)という話もある。衣食住の「衣」の部分にも、もっともっと意識を向けなければならないな、と思わされる。

それにしても、何でも自分でやってみるというのは実にたのしい。田園地帯への移住を見据えて、生まれて初めての工具類も買い揃え始め、「人生初」の世界をいろいろ切り開いてみる気満々の今秋。人生って、知らなければ知らないまま終わってしまう楽しみに満ちているのだな、とワクワクしている。

2016.05.13 Friday

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