2016.05.13 Friday

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2013.09.28 Saturday

なやカフェ、ふたたび

左京区の知る人ぞ知る脱経済カフェ「なやカフェ」で久々にランチ。

この店はあまりにスペシャルで、ディープで、行くと全身が感動し、生活すべての居住まいが正されるほどなのに、何か月も足を運べなかったのはなぜかと言うと、950円のパスタランチを食べて食後のコーヒーを飲むのに2時間かかり、しかも金土日しか開いていないため、我が家は金曜日しか行けないからだ(2時間のランチは長男K付きでは不可能)。

↓オーナーの青年の類まれな人となりがすべて表れる店内。
右黒板にある独自すぎる催しの数々(特に「せんべい缶でオーブンをつくる会」「柴刈りを現代に。町でもできる薪のある暮らし」「下水に捨てたらもったいない、うんちは資源」)を、これから秋にかけて次々に制覇する予定。

カウンター上に吊り下げられている美しいトゥルシの花。ここはお茶もスペシャルで、今日は「トゥルシ+玉ねぎの皮」のお茶だった。美味。

今日のスープ。
「みそ汁です」とのことだけれど、そのネーミングはあまりにもミスリーディング。バジルが爽やかに香る、ニンニクやスパイスの効いた無国籍スープだ。「前回の花畑風のスープのコリアンダーシードが忘れがたくすばらしかった」と言うと、「そんなの作ってましたっけ?いつも、畑で採れたもので作ってるだけだから、忘れてしまうんです」と言うが、この概念を覆すコンビネーションのひらめきは、やはり大きな才能だと思う。

スープをいただいている間、オープンキッチンからは何やらリズミカルに「踏む」音が。そう、次に出てくる手打ちパスタの生地をいま足で踏んでいるのだ。前回もまったく同じ展開だったけれど、950円のランチメニューのために、客が来てから手打ちパスタの生地を踏んで伸ばしてカットする店って、日本全国探しても、そうそうないに違いない。とにかく「延々と待つ」覚悟が必要だけれど、この店のすごいところは、「こんなに待たされて、サービスが悪い」ではなく、「自分たちのために、目の前でこんなに労をいとわず貴重な料理を作ってくれるなんて、ありえない贅沢だ」と思わせてしまうところだ。やはり、どこまでも突き抜けていて、どこまでも稀有な店だと脱帽してしまう。

そして、延々と待って(決して待ちくたびれるのではなく、まだ若いのに生活と食の知恵にあふれるオーナーといろいろ話ができるので、とてもたのしい)、出てきたパスタ。

この奇想天外な盛り付けも、なやカフェならではの魅力。もうすべてを超越していて、細かい味など本当にどうでもよくなってしまう。さっき踏んでいたパスタがここにある。踏んでから、これまた延々とグリルしていた茄子や甘長がこれでもかというほどたくさん盛られ(きっと畑でたくさん採れすぎているのだろう)、異様においしいプチトマトやオクラ、それにモロヘイヤのソースに、ミント。まさに「今、この瞬間」にしか味わえない、なやカフェ渾身の旬の味である。「本物の食べ物」という言葉が頭に浮かぶ。でも同時に、あまりにも稀有すぎて、物語の中の料理のようにしか思えない。

食後はもちろん、いしやきまめ珈琲と、本日のお菓子、かぼちゃとバナナのタルト。写真がぼけてしまったけれど、種の飾り方が、これまた、なやカフェ・ワールド。ざくざくの食感も香ばしい香りも見事。

長女Sには、温かいミルクを茶筅で泡立ててフォームドミルクにしてくれる。タルトは、今回も畑の花が飾られて出てきた。

なやカフェ、何というすごい店なんだろう!人の生き方はいろいろだし、細かい趣向の違いはあるにせよ、ある意味、「ほんとうの生き方につながる道は、これしかないんじゃないか」と思わせられるような、ものすごく特別な輝きを持っている。いま、大きな引っ越しを考えているこの時に、あらためて、抱えきれないほどのインスピレーションをもらえて良かった。

そして、「滋賀県への移住」の可能性を口にした我々に、彼がくれたヒントは、「高島」「ワニカフェ」。このヒントをにぎりしめ、翌土曜日、家族で初めての高島に向かう。 

2016.05.13 Friday

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