布おむつ洗濯奮闘記〜洗濯板も漂白剤も使わずにラクラク真っ白にする方法
殺虫剤を使わずに蜂を撃退
〜より安全な害虫駆除
洗濯改革
洗濯機を使わない洗濯
以前書いたとおり、我が家には現在洗濯機がない。基本的に家政婦さんが週6日来てくれ、巨大なバケツを2〜3個使って洗濯をしてくれる。だから自分たちで毎日「洗濯機を使わない洗濯」をしているわけではないのだけれど、日曜日には家政婦さんは来ないし、その他の日でも突発的なお休み(祝日、結婚式、お寺に行く、風邪をひいた、腰が痛い、親族が亡くなったetc)が割に頻繁にあり、しかも事前の連絡がないこともしばしば。なので、結果として、1週間に平均2度程度は自分たちで「洗濯機を使わない洗濯」をする形になる。
これまではその役割をすべて妻が担ってくれており、「わたしがやると最低でも1時間かかるのに、どうしてガンタ(家政婦さん)はいつも20分で洗濯が終わっちゃうの!?」と憤慨する声を他人事のように聞き流していた。自分はと言えば、せっせとEM発酵液を作り(発酵物を作る作業は得意)、前日から洗濯物をEM液に漬け置きし、朝起きると、ガンタが来る1時間前にソープベリーの洗剤&重曹を加えて足で踏み洗いする。それに加えて、気が向いたときだけ、ふたりの子どもの夜の布おむつ(7才のKはいまだに夜のオムツがとれない。2歳半のSは、おむつなし育児の甲斐あってか、1歳11か月で昼間は完全におむつを卒業できたけれど、夜はまだ必要)が日に平均4枚出るので、その下洗いをする。その程度でも、洗濯機を使わない洗濯の営みを実感するには十分であり、21世紀に生きる日本人として、滅多にない貴重な挑戦をしているという自負のようなものを感じていた。
環境にやさしい洗濯、苦戦中
環境負荷を減らす生活は、ひとたび軌道に乗ってしまえば、ある程度まではいたって簡単、と今なお信じている。たとえば洗濯で言えば、環境負荷の少ない洗剤をどこで入手するかが問題で、それさえ解決できれば、あとは何の苦労もない。我が家は、日本ではベルセレージュのエコロ・セーフクリーナーを愛用しており、環境面も、健康面も、仕上がりも、使用感も、値段も、すべてが完璧にクリアされていた。
しかし、こうして海外に引っ越してきてしまうと、日々の洗剤まで持ってくるような無茶もできず、こうした挑戦はまたゼロからのスタートとなる。そして、当地インドでは、我が家の洗濯、なかなか苦戦中である(いっそのこと、エコロを無理やりにでも持って来ればよかったかもしれない)。
まず、オーガニックストアに行って、1種類しかない洗剤を買ってみた。その名も「ソープベリー」(別名ソープナッツ)。熱帯地方に自然に生えている植物で、果肉が天然の界面活性剤的な性質を持つということで、インドでは何千年だか前から洗剤として使われてきたらしい。これを、どう加工したのだかは知らないが(書いていない)、真っ白い粉にした「100%天然素材」という代物である。
水回りのエコ
朝日新聞の契約更新時に「アタック」を山のようにせしめて喜んでいたのも今は昔、数年前からは、洗剤も石鹸もシャンプーも、身体に安全なもの、自然に分解されやすいものを選ぶようにしている。とは言え、使わないに越したことはないのだよなぁ、値段も高いし・・・と思ううち、いつしか、パン皿やティーカップ、油分のないみそ汁などは水だけで洗うようになった。
それを更に一段階ステップアップさせてくれたのが、昨秋バークレーを訪ねてくれた友人。料理を天職とする彼女は、洗い物にほとんどまったく洗剤を使わない。油分が「何となく残っているなぁ・・・」と思うようなものでも、「別にそれでいいんです」とあっけらかんとしている。「そうか!」と強いインスピレーションをもらった。昔一度だけ試したままになっていた、「洗剤を使わなくても油分が落ちる」びわこという布巾を再び使い始め、極限まで洗剤使用を控えてみようという挑戦開始。
念願のマイボトル
〜klean kanteen
ついに念願の水筒を手に入れた。気に入ったものを買えずに、息子のお古の、剥げた黄色い魔法瓶(見る人はみなギョッとしたに違いない)を使い続けること数年。エコのためには、それを使い続けるのがベストと分かってはいたけれど、klean kanteenの魅力には抗えなかった。。。
北カリフォルニア・チコの小さな家族が生み出したklean kanteenは、当地バークレーやサンフランシスコのエコ人口の間では圧倒的な支持を得ている模様。でも、調べてみたら、自分が知らなかっただけで、日本でも既にかなりポピュラーに出回っているらしい。
→klean kanteen日本語オフィシャルサイト
BPAなどの有害物質を含まない、安全性と耐久性にすぐれた作り。シンプルだけど、スタイリッシュで随所に工夫を凝らしたデザイン。そして何より、高い品質とサステナビリティーを同じ次元から捉えようとするこの会社のフィロソフィーに心を奪われる。こういう格好いい会社が増えつつあるのが現代のすばらしさで、こういう良い商品が増えていくことが、社会を少しずつ、でも確実に変えていく気がする。